人に非ず

ヒトに非ず

 

山口ちゃら樹(仮名)という男が大阪の南端に住んでいる。

 

少し前までは、古くからの友人として付き合いがあったが、その非道さにあきれ果て、

数年前に関係を断ち切った。

昔から、自分の労力や投資に釣り合わない大きな対価を得ることが大好きで、そんな

金儲けばかりを探しているような男だった。

仕事を頼まれて、佐川急便のバイトを紹介してやったがそれがまずかった。当時はバブル絶頂期で、正社員は月給80万などと謳われていたのを知り、紹介した店を裏切って大阪府の最南端の営業所で正社員になった。金のためならなんでも我慢できるので、パワハラや暴力、暴言や同性愛も受け入れた。その結果、若くして年収1000万越えの収入を得た。同時に配達先の会社で、地元の大資産家で有力者の娘を見つけ、強引に口説いた結果、自分の親と家を捨て結婚した。

 

この頃からまた欲深い人間に変化した。

 

数年後、外子を作ったことが義父にばれたが、「俺はあのおっさんの浮気の証拠を握っとるから大丈夫や、絶対に家を出るもんか!」と言っているのを聞いた時には、その図々しさと欲深さが信じられない思いがしたものだ。(余談だが、嫁も当然ながら激怒したらしいが、平謝りで、以後は嫁の前以外での射精と勃起は禁止!という事で何とか表面を取り繕っている様子である)

 

働かなくても、財産と収入を手にできるようになり、財テク本などを図書館であさって、何とか3点購入法とかで株の売買などをしていたようだが、ふと気づくと裁判所の競売の不動産物件を買い漁っているという。そのような格安物件を買い、生活困窮者に安く貸すということであれば聞こえもいいし、僕自身もそのように思っていたのだが、まったく様相が違っていた。

生活困窮者に貸すのは良いのだが、その借主を西成に連れて行って、無理やり生活保護の申請をして、支給された生活保護の中からがっつり家賃をかっさらうのである。それを繰り返して何十件もの賃貸物件を所有している。

生活保護の支給日には、家賃の回収にまわり現金ですべてを回収する。

「ほんまやったら10万はくだらんところを8万で貸したってるのんや!」が常套句である。

ご存じの方も多いかと思うが、大阪では西成でしか生活保護をほぼ受け付けないという実態がある。逆に言うと、西成に行けば生活保護の申請を受け付けてもらえるのである。そういった生活困窮者を紹介するようなネットワークの見つけて自分も一員になったのであろうと推測される。

競売で購入した物件にはまったくのコストをかけずに、自分で最低限の手直しだけしてそのまま貸し、一年足らずで元を取れるそうだから、えげつない商売である。

 

前述のように、生活困窮者に安く住宅を提供するという事は良いことであるとは思うが、わざわざ西成に連れて行って生活保護の申請をさせて、そこからがっつり天引き

のように家賃をむしり取るという神経が自身には到底理解できないところであるが、大阪の一部地域では、そのような商売が公然と成り立っているらしい。

 

自身では、裁判所の競売物件を買うのも嫌だし抵抗感がある。当然、裁判沙汰や自己破産をして裁判所が競売にかけたもので、因縁や曰く付きの物件もあると予想される。また、生活に困っている人を無理やり役所に連れて行って生活保護の申請をさせるのも、良心の呵責があり自分にはとてもできない。

 

一時期は友人づきあいをしていた人間が、このような手段を使ってまで金に執着する姿は非常に残念である。

 

次回に続く、、かもしれません。

ブログを始めてみました

はじめまして、、

 

コロナも収束し、平凡な毎日を送っていますが、どこにもぶつけようのない不満や怒りをおぼえたり、不思議で仕方のないことが多く、ブログに書き留めておこうと考えてブログを始めてみました。

 

頻繁には投稿しないかもしれませんが、読んでもらえましたらご意見等いただければ幸いです。

 

令和5年9月20日